
02 イーロン・マスク流 自動化の極意 〜アホなことを排除する5ステップ〜
最近、X(旧ツイッター)で目にした投稿がとても興味深いものでした。その投稿では、イーロン・マスク氏が提唱したとされる「自動化5ステップ」が紹介されており、その内容に思わず膝を打ちました。課題に直面すると、つい自動化やシステム化に走りたくなる私たちに、重要な気づきを与えてくれる内容です。
以下は、その投稿の内容をそのまま掲載したものです。
イーロン・マスク氏の自動化5ステップ
- 疑問を持つ: 自動化する必要があるのか、本当に必要なプロセスなのかを疑う。
- 必要性を確認: 自動化の必要性を確認し、目的を明確にする。
- 単純化: プロセスを可能な限り単純化する。「アホなこと」や「不要なステップ」を排除する。
- 加速化: 単純化されたプロセスを高速化する。
- 自動化: 高速化されたプロセスを自動化する。
この考え方から学べること
この投稿で特に印象的なのが、「アホなことを排除する」という表現です。私たちは、非効率なプロセスや慣習的に行われている業務に無意識のうちに時間と労力を割いていることが多々あります。このステップは、それらを疑い、削除し、本質的なプロセスに集中することの重要性を強調しています。
ステップごとの解説
- 疑問を持つ: 現状を疑うことが、効率化への第一歩です。慣れや惰性で続けている業務が、本当に必要かを見直すことから始めます。
- 必要性を確認: そのプロセスが何のために存在しているのか、目的を再確認します。明確な理由がなければ、そのプロセスは削除対象となります。
- 単純化: ここが最も重要なポイントです。「アホなこと」や「不要なステップ」を排除し、プロセスを可能な限りシンプルにします。
- 加速化: 単純化されたプロセスをさらに高速で進める方法を模索します。これにはツールや技術の活用が含まれます。
- 自動化: 最後に、自動化できるものを機械やシステムに任せます。この段階で初めて、自動化が正しい効果を発揮します。
SIMPLeメソッドとの関連性
この「自動化5ステップ」に触発され、私も「SIMPLeメソッド」を考案しました。このメソッドは、プロセスの効率化だけでなく、それを組織全体に定着させるためのフレームワークです。
SIMPLeの5ステップ
- Suspect(疑問を持つ) 現状に疑問を持ち、無駄や非効率を洗い出します。
- Identify(必要性を確認する) 本当に必要なプロセスや課題を特定します。
- Minimize(最小化する) プロセスを簡略化し、削除できない部分もできる限り簡潔にします。
- Propel(加速化する) 簡略化されたプロセスを迅速に実行できる仕組みを整えます。
- Leverage(活用する) 改善されたプロセスをマニュアル化し、全員が活用できるようにします。
両者の比較
イーロン・マスク氏のアプローチとSIMPLeメソッドには以下の違いがあります。
イーロン・マスクの5ステップ:
- 自動化をゴールとしたプロセスの効率化。
SIMPLeメソッド:
- 改善策を組織全体に定着させ、持続可能な仕組みを構築。
これらは互いに補完的なアプローチであり、状況に応じて使い分けることで、より大きな効果を期待できます。
株式会社カリフラワーでの実践
私たち株式会社カリフラワーでは、これらの考え方を取り入れた業務改善支援を行っています。
- バックオフィスコーディネート: 無駄を削減し、効率化を実現するプロセス改善。
- ファイナンスコーディネート: 資金繰りの効率化と持続可能な体制の構築。
最後に
Xで目にした「自動化5ステップ」は、業務改善の本質を捉えたものだと感じます。その考えに触発されて生まれたSIMPLeメソッドとともに、あなたのビジネスをさらに効率的で持続可能なものにしてみませんか?まずは「疑問を持つ」ことから始めてみてください。