
06 [2023年7月] 通勤時間で企画書ができる 〜 AIとクラウドがもたらした、驚異の時短術
第5回では、ChatGPTを企画書作成に活用し、壁打ち相手や叩き台の作成ツールとして使うことで、業務プロセスが劇的に変化したことについてお話ししました。今回は、そんなChatGPTと、さらにGoogleスライドを組み合わせることで、通勤時間という限られた時間でさえも、企画書作成に充てることができた、驚きの体験についてお話しします。
スマホでChatGPTと壁打ち 〜 ひらめきを逃さない
企画のアイデアというのは、いつ、どこで生まれるか分かりません。特に、通勤電車の中など、リラックスしている時に、ふと良いアイデアが浮かぶことがよくありました。以前であれば、メモ帳に走り書きするか、せいぜいスマホのメモアプリに打ち込む程度でした。しかし、ChatGPTが登場してからは、その場で、スマホを使ってChatGPTと「壁打ち」ができるようになったのです。
例えば、「この業務プロセス、〇〇な感じで効率化できないかな?」と、思いついたことをそのままChatGPTに投げかけます。すると、まるで優秀なコンサルタントと話しているかのように、具体的な改善案や、関連する情報などを、瞬時に返してくれるのです。
言葉の魔術師、ChatGPT 〜 短く、長く、自由自在
さらに、ChatGPTは、言葉を要約したり、逆に表現を長くしたりするのが、非常に得意です。例えば、企画の要点を「一言で言うと?」と聞けば、簡潔なキャッチコピーのようなものを提案してくれます。逆に、「この部分、もう少し詳しく説明して」と依頼すれば、文章量を増やして、より詳細な説明を加えてくれます。
この機能は、限られた時間の中で、企画の要点を素早くまとめたり、逆に、説明不足の部分を補ったりするのに、非常に役立ちました。 まるで、言葉を自由自在に操る魔術師のようです。
Googleスライドとの連携で、いつでもどこでも資料作成
そして、ChatGPTで得られたアイデアや文章は、Googleスライドに、その場で入力していきます。Googleスライドはクラウド上で動作するため、スマホで入力した内容が、そのまま自宅や職場のパソコンにも同期されます。
つまり、通勤電車の中で、ChatGPTと壁打ちしながら、企画書の骨子や、ラフな原稿を作成し、それをGoogleスライドに記入しておく。そして、家や職場に着いたら、デスクトップパソコンで、その続きを編集する、ということが可能になったのです。
100ページの企画書が1週間で完成 〜 隙間時間の有効活用
この、ChatGPTとGoogleスライドを組み合わせたワークフローによって、企画書作成のスピードは劇的に向上しました。以前であれば、どんなに頑張っても1ヶ月はかかっていたであろう、100ページにも及ぶ業務改善企画書が、なんとわずか1週間で完成したのです。
もちろん、これはChatGPTが全てをやってくれたわけではありません。しかし、通勤時間などの隙間時間を有効活用し、ChatGPTを「壁打ち相手」や「原稿作成アシスタント」として活用することで、これまでとは比較にならないほどのスピードで、企画書を作成することができたのです。
AIは仕事のパートナー、そして未来を拓く鍵
この経験を通じて、私は、AIが単なる効率化ツールではなく、私たちの仕事を、そして働き方を、根本から変える可能性を秘めた、真のパートナーであると確信しました。
特に、ChatGPTのように、自然言語処理に優れたAIは、時間や場所の制約を超えて、私たちの創造性を最大限に引き出してくれる、強力な武器となります。
通勤電車の中、カフェでの休憩時間、自宅でのリラックスタイム…。 そういった、これまでデッドスペースとなっていた時間を、ChatGPTと共に、未来を創造する時間に変えることができるのです。
そして、2023年7月に、いち早くこの可能性に気づき、試行錯誤を重ねた経験は、AIがさらに進化するであろう将来においても、私にとって大きな財産となると確信しています。