
11 [2024年春頃] 百花繚乱のAIを使いこなせ 〜 試行錯誤で見つけた、Gensparkの可能性
前回は、2023年8月から2024年10月まで続いた、約1年と少しの「潜伏期間」についてお話ししました。表向きは、これまで通りの業務をこなしながら、水面下では、AIに関する知識とスキルを磨き、来るべき時に備えていたのです。今回は、その潜伏期間中に、私がどのように様々なAIツールと向き合い、試行錯誤を繰り返していたのか、その様子を具体的にお伝えします。
業務でのAI活用、更なる高みへ
この期間、私は、日々の業務において、より積極的にAIを活用するようになりました。
例えば、資料作成においては、ChatGPTを壁打ち相手として活用し、アイデア出しや構成案の作成を行いました。また、Perplexityを使って、リサーチ業務を効率化するとともに、情報源の確認を徹底することで、資料の正確性を高めました。
さらに、Excel作業においては、ChatGPTに関数やマクロの使い方を教えてもらうことで、作業時間を大幅に短縮することができました。
これらの実践を通じて、私は、AI活用のノウハウを蓄積していきました。そして、「どんな業務に、どのAIツールを、どのように使えば、効果的なのか」 という、自分なりの指針を確立することができたのです。
業務活用における、AIツール連携
具体的には、以下のような流れで、AIツールを使い分けていました。
- 分からないことがあれば、まずChatGPTに聞く: これは、疑問を解消する「最初のステップ」 として、非常に有効でした。ChatGPTは、素早く、簡潔に、要点を押さえた回答を返してくれるので、問題解決の糸口を掴むことができました。
- ChatGPTの回答を深掘りしたい時は、Perplexityを使う: Perplexityは、情報源を明示してくれるため、情報の信頼性を確認しながら、より深く調べることができました。特に、業界の動向や、専門的な知識を調査する際に、重宝しました。
- Perplexityで見つけた情報を、Claudeで洗練させる: Claudeは、長文の処理能力に優れているため、Perplexityで見つけた情報を、より洗練された文章にまとめ直す際に役立ちました。例えば、複数の情報源から得られた情報を、Claudeを使って一つの文章に統合する、といった使い方です。
このように、ChatGPT、Perplexity、Claudeを連携させることで、情報収集から、分析、文章作成までの一連の作業を、効率的かつ質の高いものにすることができたのです。「とにかく調べる」という作業が劇的に改善されました。
新たなAIとの出会い 〜 まさに百花繚乱
この時期は、まさにAI技術の戦国時代とも言える状況でした。ChatGPT、Perplexity、Bard(現Gemini)、Claudeといった主要なAIモデルだけでなく、毎月のように新しいAIツールが登場し、界隈を賑わせていました。
私は、これらの新しいAIツールを積極的に試し、それぞれの特徴や、得意分野、不得意分野を、徹底的に比較しました。
例えば、画像生成AIの「Midjourney」や「Stable Diffusion」を使って、資料に挿入するイラストを作成したり、音声認識AIの「Whisper」を使って、インタビューの文字起こしを自動化したりと、様々なAIツールを試しました。
Gensparkの登場 〜 情報収集に特化した、強力な検索AI
そんな中、私が特に注目したのが、当時まだ広く知られてはいなかった **「Genspark」**でした。Gensparkは、情報収集に特化した、強力な検索AIツールです。
YouTubeで紹介動画を見て、強い興味を持ったのを覚えています。 当時のGensparkは、複数のウェブサイトから情報を収集し、それらをまとめる機能に優れていました。
例えば、「最新のAI技術の動向について」とGensparkに質問すると、関連するウェブサイトを複数提示し、それぞれのサイトの要点を簡潔にまとめてくれるのです。さらに、情報源の信頼性を評価する「ファクトチェック」機能も備えており、情報の正確性を確認しながら、効率的にリサーチを進めることができました。
それまでの情報収集といえば、まず複数のウェブサイトを巡回、それぞれの内容を読み込んで要約する、といったプロセスでした。 Gensparkはそれらを全て自動でやってくれるのです。
初めて使ったときは**「なんだこれは…革命だ…」と、驚きを隠せませんでした。**
PerplexityとGenspark 〜 2つの強力な武器を手に入れる
Gensparkの登場によって、私の情報収集のスタイルは、さらに進化しました。PerplexityとGenspark、それぞれ異なる強みを持つ、2つのAIツールを使い分けることで、より効率的かつ質の高い情報収集が可能になったのです。
具体的には、
- Perplexity: 情報源を明確にした上で、深掘りした情報を集めたい時
- Genspark: 複数の情報源から、信頼性の高い情報を、素早く、包括的に集めたい時
といったように、目的に応じて使い分けていました。
GensparkとPerplexity、この二刀流を確立したことで、私の情報収集力は、格段に向上しました。 まさに、情報収集において、「鬼に金棒」状態だったのです。
AI活用の未来を切り拓く
Gensparkのような、強力な情報収集ツールは、今後ますます増えていくでしょう。そして、AI活用の効率性と、質の向上に、大きく貢献すると、私は確信しています。
この潜伏期間は、私にとって、AI活用の未来を切り拓くための、重要な準備期間となりました。様々なAIツールを試す中で、それぞれの特性を理解し、最適な組み合わせを見つけることができたからです。そして、Genspark、Perplexityという、強力な武器を手に入れたことで、AI活用の新たなステージへと進む準備が整ったのです。