12 [2024年5月]プレゼン資料との格闘 〜 AIで得た情報を「形」にする難しさ

12 [2024年5月]プレゼン資料との格闘 〜 AIで得た情報を「形」にする難しさ

前回は、約1年と少しの「潜伏期間」で、様々なAIツールを試し、特に複数のAIを組み合わせたサービス「Genspark」に感銘を受けたことなどをお伝えしました。情報収集やアイデア出しといった業務が格段に効率化され、AI活用の新たなステージへと進む準備が整ったと感じていました。しかし、AIの力を真に引き出すためには、もう一つ、乗り越えなければならない壁がありました。それが、「プレゼン資料への落とし込み」です。

AIで情報は集まる、しかし…

ChatGPTやPerplexity、そしてGensparkといった強力なAIツールのおかげで、必要な情報を、素早く、大量に収集できるようになりました。しかし、問題はここからでした。集めた情報を、いかにして「伝わる」形に加工するか。ここが、AI活用における、次の大きな課題となったのです。

例えば、業務改善に関する膨大な調査結果を、そのまま羅列しても、聞き手には伝わりません。情報を整理し、論理的に構成し、視覚的に分かりやすい資料に落とし込む必要があります。しかし、これが一筋縄ではいかなかったのです。

プレゼン資料は、奥が深い

当時の私は、プレゼン資料作成の難しさを、改めて痛感していました。情報をただ並べれば良いわけではなく、聞き手の立場に立ち、ストーリーを構築し、最適な表現方法を選択する必要があります。

さらに、デザインの知識も求められます。見栄えの良い資料は、聞き手の理解を助け、プレゼン全体の印象を向上させます。しかし、当時の私は、デザインに関しては素人同然。「視覚的に分かりやすく」というアドバイスは、以前から何度も受けていましたが、それを実践するのは容易ではありませんでした。

プレゼン資料作成ツールとの出会い 〜 Canva、Gamma、そしてイルシル

そんな中、私は、プレゼン資料作成を支援する、様々なツールの存在を知りました。

  • Canva: デザイン知識がなくても、テンプレートを使って、簡単に見栄えの良い資料を作成できるツール。
  • Gamma: AIがプレゼン資料の構成やデザインを提案してくれるツール。
  • イルシル: 日本語に特化したAIプレゼン資料作成サービスで、企画書や提案書の作成をサポートしてくれるツール。

これらのツールは、私のプレゼン資料作成における、強力な味方となってくれました。特に、Canvaの豊富なテンプレートは、デザインに自信のない私にとって、救世主のような存在でした。

また、GammaのようなAI搭載型のツールは、プレゼン資料の構成やデザインを自動的に提案してくれるため、作業時間を大幅に短縮することができました。

さらに、日本語に特化したAIプレゼン資料作成サービスである「イルシル」も試してみました。イルシルは、企画書や提案書の作成に特化しており、日本語の文章作成能力に優れていると感じました。

AI時代のプレゼン資料作成 〜 試行錯誤は続く

これらのツールを使いながら、私は、AI時代のプレゼン資料作成について、試行錯誤を続けました。AIで情報を収集し、AIで資料の構成案を作成し、AIでデザインを整える。 そんな、AIをフル活用したプレゼン資料作成に、挑戦し続けたのです。

しかし、これらのツールを使えば、完璧なプレゼン資料が自動的に作成できるわけではありません。AIはあくまでも「道具」であり、それを使いこなすのは、私たち人間です。

AIが生成した情報を精査し、取捨選択する。AIが作成した構成案を、自分の意図に合わせて修正する。AIが提案したデザインを、自分の好みに合わせて調整する。

これらの作業には、人間の判断力や、創造性が不可欠です。そして、これらの作業を通じて、私は、AI時代のプレゼン資料作成における、重要なスキルを磨いていったのです