19[2024年9月]AIエバンジェリストとしての決意 〜 経営者の言葉が照らした、AI普及への道

19[2024年9月]AIエバンジェリストとしての決意 〜 経営者の言葉が照らした、AI普及への道

前回は、中小企業のB社長から新規事業の計画作成について相談を受け、AI活用を提案した際のエピソードをお話ししました。GensparkとChatGPTを駆使し、わずか数分で事業計画書の叩き台を作成したところ、B社長はAIのスピードと精度に大変驚かれ、AI活用に舵を切る決断をされました。この経験は、私自身のAIに対する確信をさらに深めるものとなりました。

経営者の視点 〜 なぜAI導入に踏み切れたのか

後日、B社長と改めて話をする機会があり、AI導入の決め手について伺いました。そこで、B社長は、経営者としての視点から、AI導入のハードルと、それを乗り越えた理由を語ってくれました。

「AIという言葉は、新聞やニュースでよく目にしていたし、何かをキャッチアップしなければいけない、という焦りは感じていた。しかし、具体的に何から手を付ければ良いのか、全く分からなかったんだ。」

「やはり、AIに詳しい人に直接教えてもらうのが一番だと感じたね。特に、実際にAIを使って、自分の事業計画が目の前で形になっていくのを見たのは、大きかった。AIの凄さを、肌で実感できたからね。」

B社長の言葉は、AI活用を推進する上での重要なヒントを与えてくれました。

分からない人には、何を言っても無駄 〜 「必要性」の理解が鍵

昨年の私は、AIの可能性を周囲に伝えようと躍起になっていました。しかし、どんなにAIの凄さを力説しても、なかなか理解してもらえなかった。 その原因が、B社長との会話を通じて、ようやく分かりました。

AIの凄さを実感していない人、つまり、AIを使う必要性を感じていない人に、いくらAIの機能を説明しても、無駄だったのです。 彼らにとって、AIはまだ「遠い世界の話」であり、「自分には関係のないもの」だったのです。

経営者とAIの相性 〜 意思決定の質とスピード

一方で、経営者は、AIとの親和性が非常に高いと感じました。なぜなら、彼らは常に、限られた時間の中で、最善の意思決定を下すことが求められているからです。

AI、特にChatGPTやPerplexity、Gensparkなどは、経営者の意思決定を強力にサポートします。膨大な情報を迅速に収集・分析し、様々な選択肢を提示し、それぞれのメリット・デメリットを明確化してくれるのです。

B社長のように、事業の成長に強い意欲を持ち、迅速な意思決定を重視する経営者にとって、AIはまさに「強力な武器」となるのです。

経営者へのAI普及 〜 私の新たなミッション

私は、B社長との対話を通じて、「AI × 経営者」という切り口で、AIを普及させていくことに、大きな可能性を感じました。

私の仕事は、中小企業の経営者と接する機会が多く、彼らの経営課題や、意思決定のプロセスを、ある程度理解しています。また、約1年間の潜伏期間で培った、AIに関する知識とスキルもあります。

これらの経験を活かし、経営者の視点に立って、AIの活用方法を提案することで、より多くの企業にAI導入を促すことができるのではないか。

そう考えた私は、AIエバンジェリストとして、本格的に活動していくことを決意しました。

初心者向けAI解説テキストの作成 〜 誰もがAIを使えるように

そして、経営者の方々から、「AIについてもっと分かりやすく教えてほしい」 という要望を多くいただきました。

確かに、AIは専門用語も多く、初心者にとっては理解しにくい部分もあります。「AIで何ができるのか」の前に、「そもそも、AIとは何なのか」から説明する必要があると感じました。

そこで、私は、初心者でも理解できる、AI解説テキストの作成に着手しました。専門用語を極力使わず、図表やイラストを多用し、AIの仕組みや活用方法を、分かりやすく解説することを心がけました。また、経営者が直面する課題に焦点を当て、AIで何ができるかというソリューションを示す形式としました。

このテキストは、私のAIエバンジェリストとしての活動の、最初のステップであり、AI普及への道を切り拓く、重要なツールになると確信しています。